第84章 兄さん、義姉さん終わった!

「橘結衣が負けるのは必然だろ。最初から決まってた結果だし、何を今さら揉めてんの?」

「でもさ、あんなに可愛いのに……国際クラスの連中にエグい目に遭わされるの、ちょっと気の毒」

「自業自得でしょ。調子に乗ったのが悪いんだって」

道すがら、耳に入ってくるのはそんな声ばかりだった。

田中未菜は腹の底からムカついていた。

こいつら、本当に毎日よく飽きない。人のことばっか見て、関係ないくせに口だけは達者で――。

市川詩織たちが橘結衣の横を通り過ぎざま、こちらを斜めに見て、薄っぺらく笑った。

田中未菜は眉を寄せ、市川詩織を睨みつける。目が火を噴きそうで、次の瞬間にでも飛びかかって押し倒しそ...

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